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「判断の質を、世界水準へ。」 ─ データとプロダクトで“サステナブルな経営判断”をつくる二人のタッグ

2026年1月、ゼロボードにVP of AI & Data(以下、VPoAI&Data)としてジョインしたTran Quangと、2025年7月にジョインしたVP of Product(以下、VPoP)の藤森信義の二人がタッグを組み、ゼロボードの開発体制を強化・革新を試みようとしています。

ともにこれまで長年プロダクト開発に携わりながら、バックグラウンドや価値観、経験や蓄えたインテリジェンスが異なる二人が出会うことで、ゼロボードのプロダクトにはどのような展開が起こるのかー。
二人の思考やミッションに迫るインタビューです。

左:VPoP 藤森  右:VPoAI&Data Quang 


プロフィール

Tran Quang(トラン・クァン)
 VP of AI & Data

FPTグループにて15年以上のキャリアを積み、クラウドコンピューティングコンサルタントからCTO(最高技術責任者)およびCDXO(最高デジタルトランスフォーメーション責任者)を歴任。FPTジャパンホールディングス全体の技術戦略および組織能力開発を統括。DXエキスパートとして、大手日本企業向けにペーパーレス化をはじめとするエンタープライズ規模のDXプロジェクトを多数推進。2020年、FPTコンサルティングジャパンにて需要予測ソリューションユニット「Usee」を創設し、FMCG業界向けに自動需要予測サービスを提供。2023年よりFPTインフォメーションシステムのVP of Data & GXとして、ハノイ・東京を拠点にデータドリブンなインサイトと意思決定支援を担当。同年10月、カーボンアカウンティング・データマイニングプラットフォーム「VertZéro」を共同創業。東南アジアを代表するカーボン排出量レポーティングソリューションを目指す。2026年1月、ゼロボードにVPoAI&Dataとして参画。

藤森信義(Nobu Fujimori) 
VP of Product/クロスプラットフォーム本部 本部長

アドバンテストを経て、TSUTAYA onlineにてモバイル黎明期から数々のコンテンツサービスを制作。2008年、DeNAに入社し、タイアップ広告の企画・制作に携わる。その後、同社米国サンフランシスコ法人へ赴任し、プラットフォーム開発、サードパーティーデベロッパーへのコンサルティング、内製ゲームのプロデュースを手掛ける。2017年に帰国し、エグゼクティブ・プロデューサーとしてプラットフォーム事業の立ち上げや海外ゲームのローカライズ、グローバル向けゲーム開発を統括。2019年にBtoB SaaS事業を手掛けるClipLineに入社し、執行役員CPOとして開発部門の統括、その後海外事業の立ち上げを推進。2025年7月、ゼロボードにVPoPとして参画。立教大学経済学部卒。


データ収集・開示から、経営判断のためのデータ活用へーそれぞれの原体験が、ゼロボードにつながった理由

これまでの経歴とゼロボードとの出会い、そしてゼロボードへのジョインを決めた理由を教えて下さい。

藤森:私はWeb2.0の時代からずっとインターネット関連のプロダクトに携わってきました。DeNAではエンタメビジネスのプロデューサーをグローバルで担当していました。その後、B2B SaaSでの経験を経て、次の行き先を選ぶ岐路に立ちました。選ぶ指針としては、「ものづくり」「グローバルにインパクトがある」「成長市場」の3つ。そこで出会ったのがゼロボードでした。まさに転職先選定の指針に沿っている会社でしたし、「次のキャリアが集大成になる」と考えていたので、地球規模の課題解決はまさに集大成となるテーマであり、今後の拡張性を感じました。

実は私、オファーをいただくまでに7回も面接していただいてるんです(笑)。7名の方と会う中で、すべての人物に志を感じたのと、代表である渡慶次さんの見ている先が非常に未来志向であったことが魅力的に映りました。

また、いい意味で”未完成”であるプロダクトであるゆえに、自分が持っている知見や経験で貢献できると思い、参画することを決めました。

Quang:私は個人的にサステナビリティに強い関心を持ち、10年以上この分野に関わってきました。前職のFPTでは、CSR活動の一環としてさまざまな取り組みを行っていました。

新型コロナウイルスの流行時、私の出身地であるベトナムでは多くの方が亡くなり、親を失った子どもたちも少なくありませんでした。私たちは、そうした子どもたちのために学校をつくり、そこで受け入れる支援を行いました。この経験を通じて、サステナビリティの取り組みが、確かに人の役に立つのだと実感しました。

FPTでは約3年前から本格的にサステナビリティ事業を立ち上げ、GHG(温室効果ガス)排出量算定などの事業を展開していました。そうした中で、ゼロボードタイの鈴木慎太郎代表から連絡をもらいました。最初は競合関係でもあり、正直どう話せばいいのか迷いましたが、実際に会って話をする中で、Win-Winの形で連携したいという提案を受けました。その結果、2024年9月に連携協定を結ぶことになりました

鈴木さんの人柄がとても素晴らしく、「ゼロボードという会社には、きっと同じ価値観を持った人たちが集まっているのだろう」と感じたことをよく覚えています。そうした信頼関係から、現在もGHG排出量算定ツールの分野でパートナーとして連携している企業は、ゼロボードだけです。

その後、FPTでのリーダーシップ任期3年を終えたところで、ちょうどゼロボードから声をかけていただきました。私のコアスキルは、「データとAIを活用したアプリケーションづくり」と、「エンジニアの育成」です。ゼロボードに対する信頼はすでにありましたし、これらのスキルを活かせる環境だと感じ、ジョインすることを決断しました。

VPoAI&DataのQuang

「サステナブルな経営判断を実現する」ことの意味

ゼロボードが掲げる「サステナブルな経営判断を実現するデータプラットフォーマー」というビジョンを、お二人の立場からどう捉えていますか?

藤森:「Zeroboard」を中心としたプロダクト群は、現状は規制対応を導入理由として挙げられるお客様も多い中で、そもそもなぜその規制が存在するのかと言うと、温暖化に対する抑止など、地球レベルの負のインパクトをいかに減らしていくかを可視化するものでもあったりするわけです。持続可能な地球のための「持続可能な経営」に対して、まずはレギュレーションテックとしての価値提供を行い、その先にサステナビリティ経営を支えていくプラットフォーマーとして進化していきたいと考えています。

1社では実現の難しいこの価値提供のために、ステークホルダーの意見に耳を傾け、時にはステークホルダーを巻き込みながら、ゼロボードがコンダクター(指揮者)となって実現していけたらいいなと考えています。

Quang:私がこのビジョンから見ている言葉は「経営」と「判断」です。

経営にとって重要なのは財務情報とサステナビリティを含む非財務情報ですね。私たちがやるべきはその連携だと思います。こういうことを行うと財務に対してこのような影響があります、といった情報を経営者に提示する必要があります。

私は、経営判断に“有利な選択肢”を提示できるようなことを実践するのが、とても面白いと思っているんです。開発の立場から見ると、私たちの役割は大きく2つあります。

ひとつは、経営判断のための選択肢を整理すること。もうひとつは、それをデータで示せるようにすることです。特に大事なのは、選択肢を“見える形”で示すこと。それは自社のデータだけでなく、ゼロボードが多くの企業から得てきたインサイトを活用することで、より説得力のあるものになります。

なるほど。ビジョンに照らし合わせると“サステナブルな経営を支える”のと、“サステナブルな経営判断を支える”のでは、ニュアンスが違いますね。

Quang:そうですね。“経営判断”という言葉が入ることで、明確に経営層に向けたプロダクトだというメッセージになります。もちろん、経営判断はトップが行います。でも、その判断は、現場やミドルマネジメントの意見を無視して成り立つものではないですよね。

例えば、『A・B・Cの選択肢があります』という場面で、私たちはサステナビリティデータを使って、『こちらの方が合理的で、成功確率が高い』と示すことができます。その判断材料を提供することで、世の中にサステナブルな“正しい判断”が、少しずつ増えていく。そんな世界を実現したいと思っています。

以前、メンターからこう言われたことがあります。『ミドルマネージャーの仕事は、上司に選択肢を出すこと』と。トップが良い判断ができるかどうかは、良い選択肢を用意できるかどうかで決まる。その選択肢をつくるのは、私たちの役割なんです。

私たちのプラットフォームの強みは、1人や2人の知識ではなく、多くの企業、多くの人から集まった知見を活用できることです。その集合知を経営に返すことで、より良い選択肢を、経営層に提示できる。そこに、データを持つプラットフォームの価値があると思っています。

目指すのは、眺めるダッシュボードではない。判断のための“コックピット”

一般的な「ダッシュボード」と、ゼロボードが目指すものは何が違うのでしょうか?

Quang:私たちが目指しているのは、経営判断のための“コックピット”です。飛行機のコックピットには、たくさんの情報やボタンがありますが、本当に大切なのは、緊急時に“どこを見るべきか”が瞬時に分かることです。判断が遅れれば、人の命に関わる。これは、ビジネスの経営判断ともよく似ています。

今のビジネスの現場には、ダッシュボードやレポートがあふれています。けれど、すべてを見る時間はありません。だからこそ必要なのは、情報を並べることではなく、『今、見るべきポイントはここです』と示してくれる仕組みだと思っています。

多くのシステムは、ユーザーに“探して、考えて、説明する”ことを委ねています。私たちはそこを変えたい。入った瞬間に、見るべき場所と、次に取るべき行動が分かる。そんなプロダクトをつくりたいんです。そうすれば、ユーザーは判断と改善に集中できる。作業時間は短縮され、企業にとってはすぐに価値として実感できる。それが、ゼロボードが目指す『経営判断のコックピット』です。

藤森さんの立場からQuangさんのお話はどう思われますか?

藤森:情報を並べるためのダッシュボードではなく、経営判断を“操作できる”コックピットと捉えることはすごく納得できますね。多くのダッシュボードは、データをきれいに可視化することがゴールになっています。しかし本当に難しいのは、その情報をどう現場に落とし、どう具体的なアクションにつなげるかという点です。

だから私たちは、「眺めるためのダッシュボード」ではなく、判断し、操作し、実行まで導く仕組みをつくりたいと考えています。世の中には高機能なBIツールが数多くありますが、できることの多さが、そのまま価値になるとは限りません。ユーザーが本当に必要としているのは、今この瞬間に、何を判断し、どう動けばいいかが分かることです。

スーパーカーのような高性能さではなく、軽自動車や原付のように、小回りが利き、機動力があることを重視したいと考えています。

ゼロボードはいま、0→1を越え、次の成長段階へ

それでは、藤森さんがゼロボードにジョインされてみて、いま感じている面白さや、開発・プロダクトに関わる魅力について教えてください。

藤森:私がゼロボードにジョインした理由のひとつは、プロダクトや開発プロセスに、明確な改善の余地が見えたことでした。入社当初は、エンジニアリングや開発の進め方において、整っていない部分や、変えられるはずのポイントがいくつもありました。それを「指摘するだけ」ではなく、どう変えればよくなるかを考え、実際に手を動かして改善していける環境があった。

そして今、その改善が少しずつ形になり始めています。自分の関与がプロダクトや組織に反映されていく感覚は、開発に関わる人間として大きな手応えです。

ソフトウェア開発はよく、0→1、1→10、10→100といったフェーズで語られます。ゼロボードの主力プロダクトは、0→1を越え、1→10のフェーズに入りつつある段階にあると感じています。このフェーズでは、0→1とは異なる考え方や進め方が求められます。プロダクトも、組織も、次の成長を見据えた設計が必要になる。

BtoB SaaS全体で見れば、5年目で1→10に入ることが早いか遅いかは一概には言えません。ただ、事業フェーズとして見たときに、この年数でこれだけの顧客基盤を築いているのは、率直に見ても非常に健全で、評価される状態だと思います。

ゼロボードはいま、プロダクトとしても、組織としても、次の成長段階に進むための土台が整いつつある。その移行期に関われていること自体が、開発・プロダクトに携わる上での大きな価値だと感じています。そのうえで、次に見えているのはこの仕組みを横展開していくフェーズです。

ゼロボードは、最初からグローバル規模のビジネスを前提にしています。たとえば、まずはAPACを起点に海外展開していく。そう考えると、このプロダクトが国や地域を越えて使われていく未来が見えてくる。それは、単なる機能追加や改善とは違う、ビジネスフェーズそのものが変わる瞬間です。

これからジョインする人たちは、プロダクトが国内で育ち、それがグローバルに広がっていく過程を、一つ一つ実際に体験していただくことになります。そうした複数のビジネスフェーズをプロダクトの内側から見られるというのは、開発やプロダクトに関わる者にとって、なかなか得られない、面白い経験なのではないでしょうか。

『LOVE YOUR PRODUCT』が、行動の質を変える

藤森さんのクロスプラットフォーム(略称:XP)本部はどのような部署で、どのようなファンクションを持っていますか?

藤森:XP本部は、開発・営業・CS・マーケティングを横断し、プロダクトを前に進めるためのハブ組織です。プロジェクト・マネジメント、プロダクト・マーケティング、UI/UXデザイン、プロダクト・マネジメント(PdM)といった、非エンジニア領域のプロダクトの中核機能が集約されています。

XP本部は、メンバーのバックグラウンドやスキル、キャラクターがかなりバラバラな組織です。開発に閉じたチームではなく、営業やCS、社外や海外とも関わるので、ダイバーシティは意識してつくるものというより、前提として自然にあります。その分、カルチャーの許容度は高く、排他的な雰囲気はありません。

ひとつ大事にしているのが『LOVE YOUR PRODUCT』という概念です。細かく指示するより、「自分のプロダクトをどれくらい好きか」という問いのほうが行動は変わると思っています。本当に自分の手掛けるモノを良くしたい人は、自ずとユーザーの声を聞きに行くし、ネガティブなフィードバックからも逃げない。XP本部のメンバーは感情を前に出すタイプではないですが、思考の深さと責任感という形で、この姿勢が表れていると思います。VPoPの藤森

AIとプロダクトで判断の質を高めるーそれが地球規模の課題解決につながる

次に、VPoAI&DataとしてのQuangさん、ゼロボードのAIの活用とAIによるお客様への提供価値についてお考えを教えていただけますか。

Quang:私たちがAIに取り組むとき、まず考えるべきなのは「AIを使うこと」ではなく、どんなデータを持ち、そのデータにどんな価値があるかです。AIはデータがなければ意味を持ちません。だから私は、「まずAIを作ろう」という発想には慎重です。先に見るべきなのは、自分たちが持っているデータと、その中に眠る本当の価値です。

ゼロボードで集まるデータは、サステナビリティ経営の判断に直結する、非常に重要なデータです。その価値を理解し、引き出せるエンジニアとチームをつくりたいと思っています。

もう一つ大切にしているのは、オーナーシップです。自分がつくったものに責任を持ち、自ら考え、意思を持って前に進める人でなければ、良いプロダクトは生まれません。私たちが目指しているAIは、判断を代替するものではありません。判断を支える「コンパニオン」です。ユーザーが最終的に判断する。そのために必要な情報を集め、データの質を確認し、選択肢を整理し、判断後のコミュニケーションまで支えることを目指しています。

サステナビリティ経営では、「決めること」以上に「なぜその判断をしたのかを伝えること」が重要です。だから私たちは、データを使ってそのコミュニケーションまで支援したい。目指しているのは、単なる機能としてのAIではなく、グリーントランスフォーメーションのコンパニオン、サステナビリティ経営判断のコンパニオンという存在です。

ユーザーが判断に集中できるよう、その準備をすべて裏側で支える。それが、私たちの考えるAIの役割です。

最後に、VPoPとして藤森さんが思う今後の展望をお聞かせください。

藤森:私が思うゼロボードの展望は、「何を目指すか」というより、ゼロボードそのものが、すでにESG、とりわけ“S”を体現している存在であるというところにあります。私たちが取り組んでいるのは、単なる事業やサービスの話ではなく、地球規模の課題解決です。そうである以上、日本という島国の事情や文脈に閉じているべきではありません。

環境やサステナビリティの問題は、日本だけの問題でも、特定の国や地域だけの問題でもない。だからこそ、ボーダレスで、グローバルな視点を持つことは最低限の条件だと思っています。多様な国籍や文化、バックグラウンドを持つ人たちが集まり、当たり前のように異なる意見が出てくる。そして、その意見を自然に受け入れ、議論できる。そうしたダイバーシティが前提として存在する環境こそが、プロダクトをより良い方向へ発展させていくと考えています。

私たちは、既存のグローバルスタンダードにただ乗るだけでなく、新しいスタンダードをつくる側でありたい。そのためにも、多様な人材が集まり、さまざまな視点が交差する環境は、大きな強みです。

ゼロボードが目指す未来とは、特定の国に閉じない、世界共通の課題に向き合い、グローバルな前提で価値を生み出し続ける存在であること。その姿勢そのものが、ゼロボードのプロダクトと組織の価値を形づくっていくと考えています。

ゼロボードの強みと今後目指していく姿をイメージできました。本日はありがとうございました。

ゼロボードは、データとAIで人の判断を支える「経営のコックピット」として、これからも地球規模の課題に向き合っていきます。プロダクトへの愛着と多様性を土台に、ボーダレスな視点で新しいサステナビリティ経営のスタンダードをつくり続けていきます。

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