CULTURE
メンバーインタビュー #01 | 冷静と情熱を兼ね備えたプロダクトマネージャ、本間 真の挑戦とはー。
開発本部長 兼 プロダクトマネージャ 本間 真(Shin Homma)
早稲田大学理工学部機械工学科、環境・エネルギー専攻修了。
アクセンチュア株式会社で経営戦略コンサルタントに従事したのち、スタートアップのA.L.I. Technologiesにソフトウェア・サービス関連の新規事業開発として参画。その後、同社内でエナジーソリューション本部を立ち上げ、zeroboard事業を開始。株式会社ゼロボードに転籍し、zeroboard事業の開発本部長とプロダクトマネージャを務める。
趣味は、車・バイク・キャンプ。東京都出身。
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2021年8月に設立した株式会社ゼロボードは、翌9月、前身となるスタートアップよりzeroboard事業をスピンアウトする形で正式にサービスを開始しました。
本間さんは「zeroboard」の誕生前から今までの全てを知る一人。当初は「zeroboard」の立案、マーケティング、事業化、システム開発に携わり、現在も「zeroboard」を一番よく知り、彼無しではゼロボードは語れない中心人物です。
「恥ずかしいから苦手」と、今まで自身のことを語らなかった本間さんが、目指すことを語ってくれました。
よりよい世界になるためのプラットフォームを目指して
– 現在の仕事内容を教えてください。
「zeroboard」の開発本部長兼プロダクトマネージャを担当しています。zeroboardというサービスのあるべき姿を決めて、チームでそこに向かっています。具体的には、脱炭素や環境に関わる市場やルール・法令の調査を行い、そこから導き出したユーザーが必要となる機能を、会社全体の戦略を練りながら優先順位を付けて開発の要件定義・進捗管理をしています。
でも目先の細かい作業というより、今の仕事に対して僕は少し違う感覚を持っています。
– どのような感覚ですか?
会社としてゼロボードは二酸化炭素の可視化を中心としたサービスを展開しています。世界では、二酸化炭素がひとつの評価軸になり始めていることから、「新しい標準」を作る仕事をしていると実感しています。そのために何が求められるのか、直近のルール側・ユーザー側を見つつ、将来の理想像のどちらも見ながら、システムやサービスに実装することに重きを置いています。
ゼロボードの向かう先を大きく捉えると、より良い世界にするためのプラットフォームになろうとしている、と言えると思います。
– 大きな視点で考えると、仕事に対してよりプライドを持てますね。本間さんは、子供の頃から環境配慮や気候変動問題に興味や危機感をお持ちでしたか。
もともとは環境というより、自動車関係の仕事をしていた父親の影響か、僕は小さい頃から自動車やバイクといった乗り物が好きでした。乗ることとその機械的仕組みのどちらにも興味があったんです。いつからかものづくりで世の中にインパクトを与えることを目指すようになりました。
大学では理工学部で燃料電池車の研究・開発をしていて、その時に初めて、環境に関わるエネルギーとものづくりが掛け合わさって自分の経験に蓄積されました。
「ものづくり×世の中にインパクト」が自分を動かす
– それは意外でした!本間さんは自動車の開発というより、常に冷静なビジネスマンの雰囲気が漂っているんですよね(笑)。大学後はどのような進路に?
もちろん自動車メーカーは第一候補としてありましたが、悩んだ結果外資系コンサルファームに就職しました。若いうちから面白そうなことが出来そうだという期待感がすごくあったので、はじめは「世の中にインパクト」の強い方を選択しました。
多種多様な案件を担当してきた中で、エネルギーやサステナビリティ系の新規事業を担当した時期があり、これがエネルギーや環境に仕事で関わった初めてのことだと記憶しています。
– その後、エアモビリティやドローン開発のスタートアップ、A.L.I. Technologiesへ。
結局「ものづくり」の方に戻ってきたんです。もともと乗り物好きの僕は、A.L.I.が開発している空飛ぶバイク、「ホバーバイク」に惹かれました。A.L.I.入社後は、ホバーバイクではなくソフトウェア・サービス開発の事業に従事し、いくつか新規事業立ち上げなどもしました。それはそれで難しくもとても面白い事業開発を担当させていただきました。
– でもそれこそが今を左右する運命の転職でしたね!
ほんとそうですね。ソフトウェア事業の後、同じ事業部のメンバーでエナジーソリューション事業を立ち上げました。当初は再生可能エネルギーや電力関連のコンサルティングや受託開発から始めました。そこから、脱炭素市場の芽を発見し、さらにそのニーズが高まっていくのを感じました。もともと「zeroboard」は環境価値の取引プラットフォームにする予定でしたが、それ以前に企業ではGHG(温室効果ガス)の算定と可視化に課題があることに着目し、現在のGHG排出量算定・可視化クラウドサービスに舵を切りました。
– 「zeroboard」事業のスピンアウトの際は、事業部全員で新会社「ゼロボード」に移りました。それが決断できた理由を聞かせてください。
事業領域が魅力的なこともありますが、何といっても、当時も一緒に仕事していて現在はゼロボード代表である渡慶次さんと出会ったことに他ならないですね。当時の立場上は上司と部下になりますが、大小さまざまな壁を一緒に乗り越えた同志とも言える存在です。脱炭素の世界を作ることに情熱があり、チームメンバーに対してとても人間味がある一方で、ビジネスやサービス開発において的確な判断ができる人だと思っています。また、同じ事業部の信頼できるメンバーがゼロボードの立ち上げで一緒だったことも心強く感じました。
僕は、「何をやるか」だけでなく「誰とやるか」がすごく重要だと思っており、創業したばかりの混沌とした環境下においては特に誰とやるかが大事だと思っています。その考えから迷いなく決断しました。
それに、ゼロボードは僕が求めている、まさに「ものづくり×世の中にインパクト」な事業だと思ったんです。最終的にやっと2つの掛け算が出来ました。
– 実際にゼロボードという会社を発足してみた感想は?
ありがたいことにサービスを開始してから、さまざまな企業様とパートナーシップを結んだり、ユーザーに導入していただいたりと、社会の要請に応えはじめている実感があります。自分たちが作っているサービスが、確実に世の中のためになっているという実感は、この会社で働くことで感じられる醍醐味だと思います。
展示会で「zeroboard」を紹介する本間
愛用のAllbirdsのスニーカー。Allbirdsのインソールにはカーボンフットプリント(製品ごとのCO2排出量)が印刷してある。
目指すは「新しい評価軸」の構築
– 今後ゼロボードはどのようなことを目指していきたいですか。
「zeroboard」はGHG排出量の算定と可視化をすることで、企業価値の向上に繋げる目的で活用いただいています。これからの世界で求められるサプライチェーン全体の排出量の算定や可視化にも対応しているため、より踏み込んだ脱炭素経営に取り組む企業様に対しても間違いなく貢献できるサービスです。
しかし、僕たちのゴールはもっと先にあります。「zeroboard」で算定し排出量を意識するきっかけを提供することで、個人一人ひとりの行動まで変えられるのではないかと思います。最終的には、地球全体で二酸化炭素が削減されていく世界を目指していきたい、そこに挑戦していきたいと思っています。
先ほども話したように、世界では新たに二酸化炭素という評価軸ができつつあります。
「zeroboard」は真摯に気候変動問題に向き合った企業や人の努力が、適切に開示できる世界を作っています。正しいことをすれば報われる、きれいごとにも聞こえますが、それを実現できるサービスとして提供することは本当に大事なことだと思います。脱炭素が世の中の構造を変え得る「ゲームチェンジャー」になる要素を持っていると感じていています。
今のフェーズを楽しめる人と一緒に歩みたい
– 本間さんの情熱的な部分が見えました。では、本部長としてどんなチームを作っていきたいですか。
創業期ならではのドタバタ感は確かにあります(笑)。それを楽しめてモチベーションに変えられる方と一緒に仕事ができたら嬉しいです。リモートワーク中心のスタイルですし、フルフレックスなので、自由に働きやすい環境はできていると思っています。一方でコミュニケーションの活性化には気を使ってはいますが、まだまだ改善ができるとも感じており、その中でも積極的に雑談したり、誰にでも話しかけやすい雰囲気のある、仕事としてだけでなく「人として繋がれるチーム」にしたいです。
ちなみに、、、スタートアップなのですが経験豊富なメンバーが多いので、”大人ベンチャー”とでも呼びましょうか(笑)。それぞれのプロフェッショナルが集結していて、距離感がちょうどよく居心地のいいチームになっていると思います。また、裁量権を持って業務が進められるので若手の方は成長もできる環境だと思います。
– これからジョインされる方にメッセージを。
プロダクトマネージャは、世の中の流れを見て、ユーザーの意見を聞き、ゼロボードという会社としてどのような戦略で市場にアプローチするか、それを逆算して機能に落とし込むという重要なポジションです。脱炭素関連の国内外の動向は非常に変化が激しいので、そこに向かうための調査や勉強は日々欠かせないのですが、自主的に取り組める方であれば、より早く業務にフィットでき、楽しく働けると思います。
チームを大事にしながら、事業成長にも一緒に貪欲に取り組めたらいいなと思います。
サービスを開発し提供することを通じて気候変動問題への貢献もできます。それがモチベーションになっているメンバーも多いです。ご興味のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。
– 本間さん、ありがとうございました。
カーボンニュートラル実現に向けて、一緒に頑張ってくださる仲間を募集中です。
ゼロボードが気になった方は、ぜひお問い合わせください。